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年末の寒い朝、えらく性的な夢を見た。
場所は柏寮の110号室のベットの上。
腕の中には17歳の紫がいて、彼女が身に付けているのはシルバーチェーンのネックレスに通した紫水晶の指輪だけ。
カーテンを開け放した窓からは、十六夜(イザヨイ)の月が見え、俺達の姿を宵闇の中に淡く照らし出していた。
月光を浴びる紫の体に唇を這わせ、指先を滑らせる。
俺の愛撫に彼女は敏感に反応し、快感に体を捩り悩ましい声を上げる。
漆黒の瞳は潤み、色白の頬は紅潮し、ふっくらとした唇からは甘い吐息が漏れていた。
彼女の中に体を埋める。
そこは…温かくしっとりと濡れて、俺の滾(タギ)る想いを奥深くまで受け入れてくれる。
白い胸元で弾むように揺れる紫水晶の指輪。
月光に照らされ、白い肌に紫色の小さな光りの影が映る。
なんて…綺麗なんだ……
いつもは純朴で少女の様な可憐さを纏う17歳の彼女が、
この時ばかりは妖艶に神秘的に…
溜息が出る程の美しさを醸し出し、俺を陶酔させる。
彼女の中にリズムを刻み、やがて快楽は頂点に達しようとしていた。
だけどこの甘美な時間を終わらせたくない。
必要以上にゆっくりと動きを緩め、この時間を引き延ばそうと試みた。
すると彼女は遠慮がちに、けれども催促するかの様に自分から腰を僅かに動かし……
堪らず俺は、彼女の中に熱い想いを吐き出した。
甘美な感覚は終わってしまったが、その代わりに心地好い脱力感に包まれ、彼女の隣に体を投げ出した。


