それを読んで…おかしいと思った。
このインフルエンザ流行のピークに、流星の家族が、彼を人混みに連れ出すだろうか…?
いや…でも美沙子さんの事は私は良く知らないし……
クリスマスだから、流星にプレゼントをあげたくて、一緒にショッピングに出掛けたかったのかも……
でもやっぱり、プレゼント選びより、体を心配する筈だと考えた方が……
メールの文面を何度も読み返してみるけど、答えは出ず、疑心は大きくなるばかり。
「もしかして…」「でも…」とベットの上で悶々と考え続けていると、
短いノック音がして、開けられたドアから久しぶりの瑞希君が顔を覗かせた。
インフルエンザで実家に帰っていた彼はもうすっかり治ったみたいで、
マスクも必要なく、血色の良い顔で笑顔を向ける。
「ただいまー!僕全快ー!
そしてメリークリスマス!イエーイ!」
パンッと大きな音がして、瑞希君の手の中のクラッカーから、カラフルな紙の糸が弾け飛んだ。
「明日から学校始まるから帰って来たー。行きたくないけどー。
どうせ2日行ったらすぐ冬休みなのに本当面倒臭いよねー。
もう今から冬休みにしちゃえばいいのに、そうしたら宿題も出されずに済むしー。
紫ちゃんもそう思わない?」
「瑞希君……」
「あれ…? 紫ちゃん、なんでパジャマ姿?
薬の袋に体温計…もしかしてインフルエンザ?
僕のが移っちゃった!?
ごめんね!熱は?大丈夫?
…あ…… だ…大ちゃんは…?」
「流星は実家に帰って貰ったけど……どうしよう……」
瑞希君がいない間の事を説明し、さっきのメールを見せた。
瑞希君もこのメールはおかしいと思ったみたいで、難しい顔して考え込んでいる。
その時私のスマホが鳴って、流星から長文メールが再び届いた。


