そっか…そうだよね…
流星が女子中高生向けの軽い恋愛小説なんて、似合わないもの。
柏寮がいつか無くなる事を予測して、その後の私達の生活の為に……
流星って凄いな…
考え方が私と違って大人……
それについてもお礼を言いたいと思うけど、
私達に気を使わせまいと、きっと否定するんだろうな……
「大ちゃんて、馬鹿がつくぐらいお人好しだよね…
紫ちゃんは、大ちゃんのパートナーとして返せる物も沢山あるけどさ…
僕は何を返せるかな……」
蜜柑の最後の一片を口に放り込んだ瑞希君は、
自分自身に投げ掛ける様に呟きながら、自室へと戻って行った。
流星のパートナーだからって、私がしてあげれる事が沢山あるとは思えないよ。
私も考えないと…
流星に助けられてばかりじゃなく、私も彼を支えたい……
胸の中が熱くなり、久しぶりに紫水晶の指輪を服の上から握り締めていた。
流星が好き……
6年前のあの夏よりも、今の方がずっと強く流星に惹かれている……
何気ない優しさも強い心も、流星の全てを愛してる……
もし流星が私の前から居なくなったら、私はどうなってしまう事か…
いや…そんな事は考えるだけ馬鹿らしい。
流星と私はこれから先も、ずっと一緒なんだから……


