「流星、3人で暮らしたいと私も思うけど…
3LDKって家賃高いよね?
流星だけに支払わせるのは……」
「それなりに収入を得てるから大丈夫。
前に言っただろ?
小説の印税でそこそこ裕福だって」
「う…ん…」
私達と違い、流星には収入がある。
それは分かっているけど、やっぱり抵抗があった。
婚約している訳でもないのに、そこまで甘えていいのかなって……
けど…出来るなら中退はしたくないし、後1年東京で頑張りたい。
それに、今までみたいに3人で楽しく暮らせると思ったら、
その提案を断る事は出来なかった。
流星に申し訳ないと思いつつ、宜しくお願いしますと頭を下げる。
そんな私を見て、流星は嬉しそうに笑ってくれた。
私は賛成したけど……
「瑞希…ダメ?迷惑だった?」
隣を見ると、瑞希君は可愛らしい顔の眉根を寄せ、考え込んでいた。
3人で暮らしたいと言うのは迷惑?
流星のその問いに、瑞希君はすぐに首を横に振って否定した。
「迷惑じゃないよ。大ちゃんの申し出は、お金の面でも有り難いと思う。
卒業したらバイトも自由に出来るし、一人暮らしも可能だと思うけど、
柏寮を出てから卒業までの2ヶ月間の家賃をどうしようか、正直困っていたんだ。
でもさ、僕は紫ちゃんと立場が違うから、大ちゃんに家賃を払って貰うのはちょっとね……
それに2人の同棲生活に僕が入り込むのも……」
「私、瑞希君と一緒にいたい!」
「う…え…?」
「うえって何よ…
瑞希君は私が嫌なの?
アレの時に、消音で出来ないから一緒にいるのは嫌?
それなら、今度こそ頑張って声出さない様に…
そうだ!タオルかじってするから!それなら多分声も抑えられると…」
「紫ちゃん、ストップ!
今物凄く下ネタ言ってるの自覚してないでしょ?
チャラ男だった時の大ちゃん並だよ?」
「あ……」
「全く君は……真っ赤になる位なら、発言は気をつけてね。
いいよ…大ちゃん、僕も一緒に住むよ」


