大切なあの夏の想い出と共に、
流星が好きだと…
私が紫(ムラサキ)ちゃんだよと…
何もかも言ってしまいたくなる衝動が湧き起こる。
でも、それは絶対に言ってはいけない事。
私が流星を想い続けてる以上の長い年月、
大樹は私を想ってくれていた。
それに気付かず大樹を苦しめてきた分、
これからはその想いに応えると決めたじゃないか。
心が激しく揺さ振られ、
苦しくなった私は、
胸元に下がる紫水晶の指輪を、服の上から握りしめていた。
必死で衝動を押さえ込む私の瞳から、堪えきれない涙が溢れ出した。
熱い涙は頬を伝って流れ落ち、
薄紫色のワンピースの裾に、濃い紫色の水玉模様を描き出す。
「泣かないで…
ごめん…困らせてごめんな。
ダメだな俺……本当ごめん。
もう…いいよ。3時間経ってないけど、もう帰ってもいい…」
「良くない!」
「ゆかりちゃん…?」
「うっ…うっ……
もう少しだけ…流星と…もう少しだけ、こうしていたいの……
勝手な事ばかり言って…
振り回して…悩ませてごめんね…… 」
「ゆかりちゃん……
あ…… ああ……駄目だ……
マジでもう無理…自制きかない。
大樹に何か言われたら…
俺に無理やりされたって言って?」
「んっ…」
流星のキスを避けなかった。


