「わ〜!大ちゃんよく見付けたねー!凄いなー!」
「お節介な誰かが、俺の上靴の中に入れといてくれたんだよ」
あっ…そういう事か…
ばらまいたチケットの中に、
初めから当たりは入っていなかったんだ。
良かった…
知らない人に当たりを持って来られる不安がなくなって、ホッとしたけど……
良いのかな?
当たりチケットを身内の流星が持っていると言う事は、
柏寮の自作自演で狂言の、
ただのお騒がせになってしまう。
今度はその事を心配した私だが、
瑞希君は得意気な顔して、
まだ当たりチケットを探している、気の毒な男の子達を眺めていた。
「あの999枚のハズレチケットにはさ、柏寮の宣伝文が書いてあるんだー
普通にビラをまくより印象に残ると思わない?
これで来年度は入寮希望者が殺到するよ!」
「だといいけどな。
じゃ、俺が当たりって事で、遠慮なくゆかりちゃん貰ってくから」
「えっ!?何言ってるの?
これって、狂言だった…っていうオチでしょ?」
「ツンデレメイドのゆかりちゃん。
俺が御主人様じゃ不満?
当たりチケット、誰か他の奴にあげた方が良かった?」
「いや…流星が不満とかじゃなくて…」


