ラベンダーと星空の約束

 


瑞希君は、在校生や外部生の男の子達が、体育館にわんさか押し寄せ、

物すごく盛り上がる予想をしているけど…

私には真逆の想像しか出来ない。



歌っている最中に1人2人と席を立ち…

観客が誰もいない中で踊る羽目になるんじゃないかと…

悪い方に考えてしまう。



だって、メイド服でアイドルソングだよ?

秋葉原じゃないんだから、
普通に引いちゃうでしょ。



大したことないくせに自意識過剰とか…
絶対悪く思われる。




「はぁ……」



「だから〜そんなに緊張しなくても平気だって!」



「違うよ。緊張は全くしてないから。
スベル気がして憂鬱なだけ」



「緊張してないの?全く?

ふーん、さすがは紫ちゃん。度胸満点。

大ちゃんを追いかけて、
1人フラノから乗り込んで来ただけあるよねー!」



「それは…
言わないでよ……」





瑞希君て、時々こんな風にチクリとチクリと痛い所を突いてくる。



流星より大樹を選んだ事に正直がっかりしたみたいだし、

今まで流星との恋を応援してくれた分、
嫌味の一つも言いたくなるのは仕方ない。



でも…その話題で弄るのは、今はまだ勘弁して欲しい。


今はまだ…心が痛むから。