「甘〜い!
たく丸君は紫ちゃんに甘過ぎ!」
「そ、そんな事ない……
そうだ!僕、いい案を思い付いたよ。
彼女はツンデレキャラでいこう。
これなら無理して笑わなくてもいいだろ?」
「あっ それいーね!
じゃあさ、それぞれに設定を設けようか!」
練習を中断し、瑞希君とたく丸さんは2人で議論を始めた。
こういう話しをする時の2人は凄く楽しそう。
目がイキイキと輝いている。
私はお茶を飲みながら休憩し、2人は紙に何かを書いている。
「出来たー!」
そう言って見せてきた紙には、こんな内容が書かれていた。
ユニット名は『メイド of 柏』
使用人の「Maid」と、
〜製の「made of」を掛けたみたい。
ちらりと瑞希君とたく丸さんを見ると
「どう?上手いこと言ったでしょ?」
みたいな得意気な顔をしているけど……
いや、そのセンスに関しては何も言うまい。
ユニット名の下の
『瑞希の設定キャラ』と括られた所には、
細々とした特徴や性格が書き込まれていた。
ツインテール。ポップ。明るい。世話好き。
しっかり者。校内一の美少女メイド。
東に泣いてる子がいれば、行って慰めてあげ、
西にアホな子がいれば行って勉強を教えてあげ、
北に………もういいや。
とにかく可愛くてしっかりして、人気者っていうキャラ。
異論はないよ。
実際にそんな感じだもの。
ただ…美少女じゃなく、
美少年だけどね。


