そういった内容の反論をすると、
すっかり着替えを終えた瑞希君が、スカートの裾を翻してクルリと一回転して見せた後、
腰に手を当て言葉を返して来た。
「分かってないなー。
説明するだけなんて全然ダメ。
そんなの文化祭が終わって校門を出た瞬間に忘れられちゃうよ。
必要なのはインパクト!
中3の子が受験を終え、合格に舞い上がりながら、
さてどこに住もうかと考えた時に、
柏寮が脳裏に浮かび上がるインパクトが必要なんだよ!分かった?」
「はあ…」
分かったような
分からないような…
柏寮が無くなるのは非常に困るし、私に出来る事は協力したいと思う。
だけどコスプレって、やっぱり抵抗がある。
しかも歌って踊るのは……
歌唱力には自信が無い。
というより下手くそだし、
ダンスなんて、中学の授業の創作ダンスとフォークダンスくらいしかやったことないよ。
完全に足を引っ張るから、瑞希君が一人でやった方が……
「瑞希君一人の方が成功すると思うよ?
私は裏方で…」


