大樹が与えた二択は、
私にとって究極の二択だった。
私に選べるだろうか…
「期限は?」
「そんなの与えねーよ。
今決めろ」
「今!?
重大な事なのに、すぐには決めれない!
大樹を男として見たこと無かったし、それに…」
そう言うと、何故か驚いた顔をされた。
「おい…キスされてもまだ男として見れねぇのか?
裸の俺に上に乗られても、何とも思わねぇの?」
「…… よく…分かんない」
「マジかよ…
チッ…仕方ねぇな…
俺か流星か、今から選べるようにしてやるよ」
「え…大樹待っ…んっ」
再び荒っぽいキスが下りてきた。
流星の静かで優しいキスとは正反対の、力強いキス。
呼吸がすぐに乱れ、
喘ぐように唇の隙間から息を吸い込む。
今すぐ答えを出せない私に、
大樹は“選べるようにしてやる”と言った。
キスされても、結論なんて出ないのに…
そう思っていると、急に唇が離れた。
腕を伸ばし、ベット横の窓を少しだけ開けている。
外はまだ激しい雨だ。
冷たい雨粒が窓の隙間から入り込み、たちまちベットシーツを湿らせていく。
「大樹…?」
窓を開けて何をする気か…
その行動の意味を理解出来ずにいた。
強い決意の籠もる視線が私に向く。
そして…
驚くことを言われた。
「紫… 嫌だったら叫べばいい。
裏の倉庫に親父がいるから、悲鳴を上げれば助けに来る。
俺は…途中で止める気ねぇから」
「大…樹…
それって……嘘っ ヤダッ!!」


