嫌だと叫んだ。
その言葉を聞きたく無かった。
「言わせてもくれねぇのかよ…」
溜息が聞こえた時、床に投げ出された私のスマホが鳴り始めた。
「大樹、スマホ鳴ってるから…体から下りて?」
「あ゙? この状況で出る気か?そんなのシカトしろ」
「お母さんかも知れないし、お店が混んできたのかも……」
「窓の外見ろ。
観光客が来る天気じゃねぇの、お前が一番分かってんだろ」
「でも…
あっ 切れちゃた……」
この状況から救ってくれると期待した着信音は、プツリと途絶えてしまった。
「もう帰る!
この話しはおしまいだから!」
再び訪れた居た堪れない空気に、大樹の裸の胸を押して逃れようとした。
でも無理だった。
「逃がすかよ…」
そう呟くのが聞こえて、再びベットに両手を押さえつけられた。


