流星と出会った小5の夏、
木陰で寄り添う私達に話し掛けるわけではないのに、
近くで遊びながらも、いつもこちらを気にしていた……
流星の消息を知った中3の春は、
東京へ行くと宣言した私を切なげな瞳で見ていた……
そして合格発表の日、
私の1位合格を喜んでくれず、
私の肩に顔を埋めて泣いていた……
いつからなんて分からない位…
物心がついた時から今までずっと…
大樹の瞳に写っていたのは私………
大樹は幼い頃からずっと、私を好きでいてくれたんだ。
大樹の傍で16年生きてきて、初めてその事に気付いた。
余りにも近い存在だったから気付けなかった……
なんて言うのは、ただの浅ましい自己弁護に過ぎない。
今まで気付け無かったのは、恐らく私が利己的な性格だから。
自分が困る様な展開になることを無意識に避け、
大樹の心に気付かない方向へ、自分の意識を曲げていたかも知れない。
私って…嫌な奴……
大樹の気持ちをはっきり自覚した今も、出来るなら告白なんてしてこないでと思ってしまう。
好きだと言った時点で、
私が大切に思ってきた、今までの関係が崩れてしまう。
居心地のいい
心の寄り処を失いたくない。


