溜息をついて床に散らばる衣類を集めて洗濯機に入れに行き、漫画雑誌はまとめて部屋の隅に寄せた。
あふれそうなごみ箱のゴミを袋に入れて玄関先に出し、新しいビニール袋を掛けておいた。
床の上にスペースは出来たから、机の上もついでに片付けてやろうかと思って……出来なかった。
ノートや教科書やプリント、漫画の本がごちゃまぜに山となって積まれていて…
これを片付けるとなると30分はかかりそう…
大体、何これ?
何で高校生の机の上に、小学生の時の教科書が乗ってるのよ。
いつから机で勉強してないのか…
いや、机の上だけじゃなく、最近は勉強自体してないみたい。
宿題と思われる一枚のプリントを山積みの中から引っ張り出すと、提出期限が二ヶ月前…
東京から電話してた時、
宿題もちゃんとやってるって言ってたのに。
はぁー…大樹って…私がいないと本当ダメなんだ……
机の上の整理は諦めてベットに座ろうとした時、やっと大樹が戻ってきた。
雨にたっぷりと濡れて頭の先からズボンまでビショビショだった。
「随分遅かったね。何やってたのよ?
朝もずぶ濡れだったのに、馬鹿でも本当に風邪引くよ?」
「バカじゃねぇけど、こんなんで風邪引く程やわな体してねぇよ」
大樹はタオルで頭をゴシゴシと拭き、そのタオルをポイと床に投げ捨てた。
そして今朝貸してあげた父の服も、タオルと同じ様に脱いでは床に投げ捨てて行く。


