取りあえず大樹のシャワー中に作れる枚数だけ…
そう思い、数種類のポストカードを10部ずつ印刷した。
印刷を終えて電源を切ろうとしたが、東京で写した柏寮の写真をプリントしていなかったと思い出し、
ついでにそれも今やってしまう事にした。
柏寮を家族に見せる為に撮影してきたのに、忙しさに紛れてすっかり忘れてた。
部屋に戻ってマイカメラを取ってきた私は、パソコンに取り込まず直接メモリーカードをプリンターに差し込んだ。
写してきた柏寮の写真は15枚。
その全てをプリントし終えた時、シャワーを終えた大樹がタオルで頭を拭きながらリビングに戻ってきた。
さっきのずぶ濡れだった時よりはまともな顔付きに戻っていた。
体調が悪い様子もないことに、ホッと胸を撫で下ろした。
「お風呂上がりに何か冷たい物でも飲む?」
なんて言葉は大樹には必要ない。
私が言わなくても勝手に冷蔵庫を開けて1.5Lコーラを取り出し、
ペットボトルのままゴクゴク飲んでいる。
流星なら500mLのコーラでもグラスに注いで飲むだろう。
大樹と流星って本当性格が合わなそう……
「何やってんだ? 商品作りか?」
「それはもう終わった。
今、柏寮の写真をプリントしてたところだよ。
私が住んでる建物を見てもらおうと思って写してきたんだ」
「見せろ」
大樹に柏寮の15枚の写真を手渡して、
私は印刷し終えたポストカードを、クリアシートに一枚一枚入れていく作業を始めた。


