ラベンダーと星空の約束

 


メールには一枚の画像が添付されていた。

それには瑞希君が。

ほっかむりにしたタオルを鼻の下で結び、コントに出てくる泥棒みたいな姿で写っている。



そして私の部屋210号室の鍵を何か細長い物で開けようとして……

それを見付かって「バレちゃった?」みたいな表情を作っていた。




「ギャハハハッ!
何これ〜瑞希君ったら……アハハッ ウケル〜!!」



その画像を見ながらベット上で笑い転げていると、

「見せろ」と大樹にスマホを取り上げられた。

青空も興味を示し横から覗き込んでいる。




「瑞希って…目覚めの悪い嫌がらせ電話をしてくるあのオカマか!

すげぇ…マジで女にしか見えねーな……」



「俺にも見せてー!
うわっ変な格好してるけどスゲー可愛い!!

本当にこの人男?髪の毛ツインテールにしてスカート履いてんのに?」



「本当に男の子だよ。もう慣れたけど私も最初は驚いたー。

あっ青空! 柏寮が男女混合だって内緒だからね?お父さん心配しちゃうから」




青空の口止めに気を取られていた隙に、大樹は瑞希君の画像をスライドさせてメールの本文を読みはじめた。




「あっ大樹!
文字はダメ!読まないでよ!」



「るせー。これ流星からだろ?何か変なこと書いて……」




別に慌てて取り返す様な内容は書いてないけど、

何となくラブレターを見られた様な恥ずかしさがあって、大樹の手からスマホを取り返そうとした。



大樹はそんな私の手を巧みにかわし、

ついにはベットの上に立ち上がり、スマホを頭上に掲げながらメールを読んでいる。



あ〜届かないよ!

大樹って春からまた身長伸びたよね。

私と20cm以上差がついてるみたい。