ラベンダーと星空の約束

 


約1000kmの道程を遥々旅してきた饅頭の箱を見て、

二人は明らかに不満そうな顔をしていた。



どうしてお土産が饅頭じゃ不満なのか……

二人の言い分は、饅頭は全国各地大体似たような味だから、

わざわざ東京土産に選ぶなってことらしい。



私に言わせたら、味の予測がつく物の方がハズレがなくていいと思う。

ただの帰省にお土産があることだけでも感謝しなさいよね。



文句を言いながらも饅頭の箱を開けた二人は

「普通にウマイ」とか言ってバクバク食べている。



大樹の両親の分が無くなりそうになった時、焦って箱を取り上げた。



その後はいつもの様にくだらない話しを始めた大樹と青空に、

私がツッコミを入れながら久しぶりの三人での会話を楽しんだ。



大樹のバカ話しの最中に机の上のスマホが短く鳴って、メールの着信を告げていた。



着信は流星からだった。

さっき黄昏の写メを送ったからその返信だね。



柏寮にいる時は寮の住人達とメールも通話もほとんどしたことがない。

数秒で直接会いに行けるから、当たり前かもしれないけど。



だから流星からの着信を新鮮に感じて、少しドキドキしながらメールを開いた。




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Sub:淋しー(:_;)
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送ってくれた画像、すっげー綺麗で感動した!
こんな深い色合いの空は初めて〜

いつか生で見てみたいな。
勿論、君と一緒に♪


建物や電線が一切写ってないって事は、ゆかりちゃんの実家って結構田舎なの?
景色の綺麗な観光地とか?

すっげー気になるんだけど。一ヶ月後に教えるとか意地悪言わないで、今教えて〜!!



それから………

君の部屋に瑞希っていう空き巣が入りそうだから、早く帰って来た方がいいよー。
パンツ盗まれるよー。


        ☆ノノノ

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