精緻なガラス細工の様に美しい顔…
笑う時だけ美しさに不釣り合いな笑窪が出来る。
ペコッと凹む右頬の笑窪。
それも可愛らしくて好きだった。
心を弾ませて彼の隣に座る。
持って来たメッセージカードを手渡した。
私のことを覚えていて欲しくて写した写真。
それをメッセージカードにして裏に言葉を添えた。
『 待ってるね
紫 』
短いメッセージに切なる願いを込めた。
待ち続けるから約束を忘れないでと…
流星はメッセージを読み、嬉しそうに頷いた。
「この写真すごく綺麗だね。
ラベンダー畑に降り注ぐ流れ星か…
まるで僕達みたいだ」
「僕達…?」
「ラベンダーは紫(ユカリ)だろ?
君の名前、紫(ムラサキ)って書くんだもの。
僕の名前は流星。流れ星だよ。ね?」
「あっ 本当だ!
これって、紫と流星だ。すごーい!」
「アハハッ 気付かずに僕にくれたんだ」


