「なに脈測ってんのさ…
止めてよ。すげぇドキドキしてんのバレるじゃん」
「ふふっ
自分でバラしてるから」
「ゆかりちゃん……
今、君にキスしたい…」
「… うん」
顔を上げた流星は
「見ないで」
と言いながら涙を拭っている。
涙を拭き終えるのを待って彼の方に向き直る。
潤んだ茶色の瞳がふっと笑い掛け、
ゆっくりと顔が近づき、そっと唇が触れた。
感染には細心の注意を払っている流星。
今までキスする時は、
『風邪引いてる?』
と聞いてきた。
もうそれを確認しないんだね……
それは…私の事を信頼してくれるから?
私が少しでも風邪の兆候を感じたら、
絶対にキスを断ると信じてくれるからか…
そうだったら嬉しいな……
優しいキスは徐々に深くなり、口の中に流星の熱が広がって行く。
ゆっくりと時間をかける優しいキス。
体の芯が甘く痺れ、吐息が熱を帯びていく。
流星が唇を離してキスの終わりを示した時、
自然と込み上げた気持ちは…
まだ触れ合っていたい…
もっと深く流星を感じたい……
その気持ちに身を任せ、流星の首に腕を回した。
離されたばかりの濡れる唇に、私から唇を押し当てた。


