隣の家の同い年の幼なじみ。
いつも一緒で姉弟の様に育ってきた。
大樹はきっと、私がいなくなるのが寂しいのだろう。
大樹の切なげな瞳を、そんな風に解釈して嬉しくなった。
いつもムカつく事しか言わない大樹が、
珍しく素直な淋しさを見せてくれるんだ。
淋しがって必要としてくれるなんて、
お姉ちゃん役としては嬉しいじゃない?
珍しく大樹を可愛いなんて思ってしまい、
七分刈りの形の良い頭をわしわしと撫で回してしまった。
「止めろ!」とその手はすぐに払われてしまったけど、
私の上機嫌は変わらない。
流星に会える望みと、珍しい大樹の素直な感情。
嬉しくなってニコニコ笑顔を振り撒いていたら、
大樹はムスッとして立ち上がり、そのまま無言で帰ってしまった。
あれ、怒らせちゃった?
中三男子…
難しいお年頃なんだね。
子供扱いされるのは嫌…そんな所かな?


