そんな私が急に東京の…
それも学費の高い進学校に行きたいなんて言い出したら、
反対されるに決まっている。
私には行く意味があっても両親にしたら理解出来ないだろう。
私が「流星 流星」言ってることはうちの親も知っているけど、
それはただの幼い恋心だと思われている。
『流星に会いたいから』
それだけの理由じゃきっと許してくれない。
『学費が1円もかからないから…』
その現実的な理由がどうしても必要だった。
ゴクリと唾を飲み込み、手を握りしめ決意表明する。
「私…この特待制度で流星と同じ高校に入るよ。
絶対に…」
「トップで合格しねぇと学費タダにはならねぇんだぞ?
無理だと思うけどな…
俺はお前と一緒にこっちの高校に行きてぇから、言っとくけど協力はしねぇよ」
「大樹…」
大樹はノートパソコンを押しやりカウンターテーブルに頬杖を突く。
眉間に皺を寄せ私をジッと見ている。
その瞳はさっきと同じように、また切なげに揺らめいていた。


