予想通りとはどう言うことか。
瑞希の前で暗い顔したことはないし、いつも軽薄さ全開でいたつもりだが…
瑞希は真面目な顔で言う。
「僕はね、大ちゃんが根っからのチャラ男だと思っていなかったよ。
君の真面目な本質は、軽さの中でも感じ取れた。
もちろん龍之介さんの話しまで予想していたわけじゃないけど、
チャラくしないとやっていけない、何かを抱えているんだって…ずっと気になってた」
「マジで…?
お前… すごいな…」
瑞希は人の心を敏感に読み取る才能があるのかも知れない。
思い返せば、度が過ぎた軽いノリを叱るだけでなく、
ふと龍さんの顔が浮かび苦しくなって…
軽薄さの中に逃げ込んだ時には、
怒らず軽いノリに付き合ってくれた。
触れられたくない方へ話しが流れそうな時は、
さりげなく話題を逸らし、助けてくれた時もあった。
あれは…
理解した上でやっていたのか…
瑞希といると、気持ちが楽だったのはそのせいか。
「大ちゃん、ここからは紫ちゃんの話し。本気で付き合う気ある?」
「本気で… 分かんない。
俺さ…ゆかりちゃんに惚れてんのかな?それすら分かんない。
瑞希から見てどう?俺マジで惚れてんのかな?」
「多分ね。
でも紫(ムラサキ)ちゃんが6割、紫(ユカリ)ちゃんが4割って所かな」
「……… やっぱ、お前すごい。それきっと当たってる」
ゆかりちゃんは確かに気になる存在だよ。
初対面で可愛らしい見た目に惹かれたけど、
中身を知れば知るほど嵌まっていく。
直球でぶつかってくるあの性格に、心が揺すぶられる。


