「大ちゃん、紫ちゃんをセフレ扱いするのは止めてよね。
それにもうすぐ、テニスの二回戦が始まるから」
「あっ!そうだった!
それで呼びに来てくれたんだね?ありがとう。
じゃあ、私、先にテニスコートに戻ってるから」
ゆかりちゃんは俺の足の上から下りると、急いで戻って行った。
大腿の上の温もりを失い、淋しくなった。
白いスカートの裾が校舎の角を曲がって消えたのを見届けると、
瑞希は急に真面目な顔をして、俺の前にしゃがみ込んだ。
こいつの女装姿は見慣れているが、
条件反射的にチアガール衣装のスカートの中に目を向けてしまう。
パンツは女物じゃないのか。良かった。
「瑞希、パンツ見〜えた!」
「あ゛? だったら何?」
何だよ機嫌悪いな。
さっきのゆかりちゃんみたく、赤面して慌ててパンツを隠したら…
気持ち悪いな。
「大ちゃん、真面目な話しするから真面目に聞いて?
僕、全部聞いてた。
ドア越しだから全ては聞き取れなかったけど、
移植後の話しは大まかに理解した」
「…そうか…驚いた?」
「いや、大体予想通りだった」
「…予想通り?」


