ラベンダーと星空の約束

 


流星は耳の後ろ掻きながら、反応を伺う様にチラリと横目で私を見た。



慶子さんは二本目の煙草に火を点けて、
これ以上何も話さないという態度を決め込んでいた。



流星の体のこと…
それって…もしかして心臓の調子が…



流星の腕を掴み揺さ振った。



「流星!まだ心臓の具合が良くないの?手術したのに完治してないの?」



「いや、大丈夫だよ。
3時間ぶっ続けでエロいことする自信は……あれ…?何で知ってんの?

俺、手術した事は言ったけど、“心臓の手術”とは言ってないよね?」




あ…やばい…
うっかり口を滑らせてしまった。



そうだった。
流星に紫(ムラサキ)ちゃんのことを聞かれた時、

『ちょっとした手術をして記憶を無くした』と言っていたんだ。



心臓の手術とは言われなかったのに…どうしよう…




「言った……言ったよ!!
心臓の手術って言ってた!」



「うーん…そうだった?」



「そうだよ! 絶対に言ってた!!」



「そうか、自分で言ってやんの。俺ってバカ〜」




あ、危なかった…

流星を知るために沢山話そうと思うけど、
話す度にボロが出て焦る。

不用意な発言に、もっと気をつけないと……