ラベンダーと星空の約束

 


色素の薄い、淡い茶色の澄んだ瞳。

5年前、ラベンダー畑を映していたその瞳は、
今はまっすぐに私の瞳を映していた。



私逃げないよ。

ちゃんと今の流星と向き合うから…

だから見せてよ。
流星の心を見せて……



瑞希君が言っていたことを確かめたい。

5年前と今の流星は変わらない…
それを確かめたいの。



私に心を見せて…
もう一度、あなたに恋をさせて……




沈黙を先に破ったのは流星だった。



「ゆかり…ちゃん…今…風邪引いてる…?」



「引いてないけど…何?」



「じゃあ…いいや。もう我慢できない…」




流星は私の頬を両手で包み込み、唇を重ねてきた。



私は目を開けたまま固まっていた。

だって…
口にはキスしない主義って言ってたのに…



伏せられた長い睫毛が至近距離に見える。

そっと触れるような優しいキスをして、

唇を離し、真剣な表情で見つめてくる。



瞳を覗き込むことで、心の中を探ろうとしているみたい…私と同じだ…



見つめ合っていた時間は多分2〜3秒。

だけど、もっと長く感じた。



はっきりと言葉には出来ないけど、
流星の何かに触れたような気がした。