「はいよ!スペシャル定食お待ち!しっかりお食べ」
慶子さんがドンッと置いた定食用のプレートには、
溢れる程の揚げ物やら、ナポリタンやらが乗っていた。
確かにこれはスペシャルだね。
美味しそうだけど、私一人じゃ食べ切れない。
私がそう言うと、
「じゃあ残ったの俺が食う。
こんなちっこい弁当じゃ足りないし!」
流星はそう言って笑った。
食堂は調度混雑のピークだった。
ざっと見た限り、二つ並んで空いている席は見当たらなかった。
「どうするの?」
と聞くと、
流星は食堂の隅の扉を指差した。
「外で食おうか」
食堂から直接外へ出られる様になっていた。
上履きのままなのが少し気になったが、流星に付いて外へ出た。
校舎の北側にあたる食堂裏は、
校舎の影にすっぽりと包まれ、少し肌寒かった。
夏には涼しくて、いいのかも知れない。
流星は「ちょっと待っていて」と言うと、
どこからか段ボールを持ってきて、草地に敷いてくれた。
コンクリートの壁に背をもたれ、流星と並んで座った。
「頂きます」
「どうぞ〜
俺も、ゆかりちゃんの手作り弁当頂きまーす!
わ〜お!すっげーうまそー!!」
流星は美味しそうに食べてくれた。
これに関しては、早起きして良かったと思う。
いつもは時間が無くて、手抜きの日がしょっちゅうだけど、
今日は時間がたっぷりあったから色々と作ってみた。


