ラベンダーと星空の約束

 


く、苦しい…

肩の骨張った部分がお腹に食い込み、結構辛いんですけど……



くの字に折れ曲がった体勢じゃ頭に血が上りそうだし、

スカートが持ち上がってパンツが見えそう。




「パンツ見えちゃうから下ろして!」



「パンツ?見えてないよ?
心配なら、スカート押さえてあげるから」



「あ、バカ!
お尻撫でてないで下ろしてよ!」




流星に担がれ叫んでいるうちに、食堂に着いていた。



入口でやっと下ろして貰う。


流星は食券販売機に並ばずに、
私の手を引き、受け取りカウンターにスタスタと歩いて行く。




「食券買わないの?」


「もう買ってあるよん。
慶子さーん!スペシャル定食1つね!ポテトフライ多めにお願ーい!」




食券を買ってから、私を迎えに来たらしい…

このお詫びを私が断ると考えなかったのかな?



いや、実際には断ったんだけど、無理矢理連れてこられたということは、

私の返答なんて、最初からどうでも良かったのか。



定食が出来るまでの間、不機嫌な私の顔を流星はニコニコしながら見ていた。



そんなに見ないで欲しい…

今朝の事が恥ずかしくて、今日は顔を見たくなかったのに、

何で見つめ合わないといけないんだ。




「あっれ〜?顔赤いよ?
もしかして、俺の事カッコイイ〜!て思ってた?」


「バカ……」




この場合の赤い顔は、裸を見られたからに決まってるでしょ?

何でそう思わないの?



つまり…あれか…
流星にとっては、私が思うほど大した事じゃなかったのか。



女の子の裸なんて見慣れているだろうし、
貧弱な胸を見たって、何とも思わないのか。



はぁ…もういいや。
一人で気にしてるのが、馬鹿らしくなってきた。