カラオケの数日後まで、
真由と千絵梨は流星がカッコイイとキャーキャー言っていた。
でも女にだらし無い噂を聞き、一気に熱が冷めたらしい。
この二人が
流星のセフレになったらどうしようかと、少々不安だったので、
その悪評は私にとって有り難かった。
流星は人気がある。
あのルックスと、人懐っこい可愛らしさに惹かれる女の子はたくさんいる。
でも、それより引いちゃう女の子の方が多いみたい。
私も彼が流星だと気づかない時にはドン引きだったし、それが普通だよね。
◇
お昼休みになった。
真由と千絵梨と三人で、
お弁当を食べようと机を合わせていた時、
今日は顔を見たくない人が現れた。
「ゆかりちゃんいるー?
あーいたー!
今朝はゴメンねー。お詫びに、お昼奢るから許して〜」
「流星… 私、お弁当持ってきてるから、食堂は行かないよ?」
「え〜それじゃ、お詫びが出来ないじゃん。
そうだ!その弁当俺が食うから、ゆかりちゃんはスペシャル定食食べてよ!」
「いや、奢らなくていいから…」
「ダメ〜それじゃ俺の気が済まないの!
二人ともゴメンね?ゆかりちゃんさらってくから!」
「ちょ…流星! キャア!」
流星は私を肩に担ぐ様に抱え上げると、
片手にお弁当の包みを持ち、食堂まで走り出した。


