ラベンダーと星空の約束

 



 ◇


気持ちの良い朝のはずが、最悪な一日の始まりとなってしまった。



鈍よりとした負のオーラを抱えて教室に入る。


着席するとすぐに友達が寄ってきた。



「紫、おはよ!
あれ?眉間にシワ寄ってるけど…生理痛?」



「真由…おはよ…
生理痛に苦しんだ方がましだよ」



「 は?」




“真由”とは山田さんのこと。
ちなみに鈴木さんは“千絵梨(チエリ)”と呼んでいる。



あのカラオケの日、
流星のお陰で悪い印象を持たれずに済み、今も仲良くさせて貰っている。



混雑する学生食堂は苦手なため、
お昼は彼女達とお弁当を食べることが多かった。



でも、たまに一人でお昼を食べる時もある。


真由も千絵梨も、カラオケの時にいた男子とくっつき、彼氏持ちになった。


「今日のお昼は彼氏と食べるね」
と言われる日もあった。




千絵梨が、柏寮の話題を振ってきた。



「紫って、よくあの寮に住んでいられるよねー
“変四和(カシワ)寮”なのにねー」




最近耳にした柏寮の噂。

何でも『変四和寮』と影で呼ばれているらしい。



読んで字の如くその意味する所は、

『変』わってる

『四』人が

仲良く『和』
暮らしている寮。



四人だから、
私はその人数に入っていないみたいで、少し安心した。