喜羅は、黙っている。
きっと、もう行きたくないのだろう。
「そら…私ねあの日からずっと学校に行ってないの」
「…行ってない?」
「正確には行けないの…。みんなには見えてないみたいだけどあの手形がね……」
手形……。
あの手形のことだ。
きっと、もう行きたくないのだろう。
「そら…私ねあの日からずっと学校に行ってないの」
「…行ってない?」
「正確には行けないの…。みんなには見えてないみたいだけどあの手形がね……」
手形……。
あの手形のことだ。

