空気を切り裂くような音が美術室の扉をゆらした。
一瞬心臓が止まってしまうのではないかと思うほど驚いた。
息をしたら気づかれてしまうのではないか。
そう思って息をすることもままならなかった。
神谷君も私と同じ様に口元を手で多い呼吸の音を最小限に押さえていた。
トントン…
足音は遠ざかっていった。
今のできごとがたとえ一瞬だったとしても私には永遠に感じるほど恐ろしかった。
「プハァッ…」
「…なんだ、今の?苦しかった…;」
「すごいビックリしたね…;;」
扉には私が立ち上がったら廊下全体を見渡せるくらいの窓がある。
足が少し震えたけど見てみることにした。
「キャッ!?」
短い悲鳴をあげてしまった。
「どうした?」
神谷君も立ち上がり窓の外をみた。
「…なんだよ、コレ」
「…手形、かな……」
窓には美術室内を見渡す時に付いたのか、赤い手形が2つ残っていた。
「薫のイタズラかな…?」
「でも、隠れ切れてよかったな」
「う、うんっ」
一瞬心臓が止まってしまうのではないかと思うほど驚いた。
息をしたら気づかれてしまうのではないか。
そう思って息をすることもままならなかった。
神谷君も私と同じ様に口元を手で多い呼吸の音を最小限に押さえていた。
トントン…
足音は遠ざかっていった。
今のできごとがたとえ一瞬だったとしても私には永遠に感じるほど恐ろしかった。
「プハァッ…」
「…なんだ、今の?苦しかった…;」
「すごいビックリしたね…;;」
扉には私が立ち上がったら廊下全体を見渡せるくらいの窓がある。
足が少し震えたけど見てみることにした。
「キャッ!?」
短い悲鳴をあげてしまった。
「どうした?」
神谷君も立ち上がり窓の外をみた。
「…なんだよ、コレ」
「…手形、かな……」
窓には美術室内を見渡す時に付いたのか、赤い手形が2つ残っていた。
「薫のイタズラかな…?」
「でも、隠れ切れてよかったな」
「う、うんっ」

