命賭けのカクレンボ

「神谷くん、は……?」


「神谷くん?……どこの?」


「ほら!!!神谷くんだよ!!!神谷祐一郎!!!!」


「え…そんな人居たっけ?」


喜羅が忘れるなんてことあるはずない…!


誰だって好きな人を忘れたりはしない。


けど、どんなに私が必死に言ったって喜羅は思い出さなかった。


どうして神谷くんを忘れているの?