命賭けのカクレンボ

ガチャ


鍵をさしこんで扉を開けてまた内側から鍵をかけた。


「LINEでいろいろ連絡くるんだろ?」


「うん、そうみたいだね。海は最初に誰を捕まえるのかなっ」


だって、遊びでしょ?


人が鬼になるわけないじゃん。


私と神谷君は扉にもたれかかりながらしゃがんだ。


それから他愛もない会話をしていた。


ピロリーン


急いでケータイを開いてみた。


【鬼交代。
海から薫に変わった。
12/28/22:20】


「薫か…。まぁ、俺等はここで静かにしてれば大丈夫だな!」


「うん。ぜっっったいに見つからないね!」


トントン…


外で足音がした。


急いでケータイと懐中電灯の明かりを消した。


トントン…


足音はこっちに近づいてきている。


私達はできるだけ体を小さく丸めた。



ダァン!!!!!!!!!!