命賭けのカクレンボ

~葉side~


司書室から渡り廊下がみえる。


海との話題も尽きてきてきまずい…。


なんとなく、渡り廊下を見てみた。


「…なんだあれっ!?」


物凄いスピードで“ナニカ”が渡り廊下を駆けた。



「喜羅…?」


「なわけw 喜羅はあんなに早く走れないよ」


たしかに、そうかも…。


運動はあんまり得意じゃなかった方だと思うし…。


それに、命が賭かってるって訳じゃないし、



全力疾走なんてなんの意味が…。


ちょっと待って…。



だったらあれは誰……?