「…結…。」 名前を呼ばれて振り返ると、目を真っ赤にした亜紀が立っていた。 「亜紀…。」 亜紀は私に抱きついて、大声で泣いた。 こんなに突然いなくなるなんて思ってもいなかった…。 もっと、ちゃんとありがとうを伝えたかったよ、宇佐見くん。 沈んだ気持ちで教室に戻り、席に座った。 空いた宇佐見くんの席を見ると、ため息が出る。 俯けば、机の中から黄色いものが飛び出ていた。 尖った先をゆっくり引っ張ると、あの黄色いハンカチがそこにあった。