「あいつ…変な気ぃ使いやがって…。」



上原くんは、座り込んだ私に、立てるか?と聞く。

私は頷いて、立ち上がる…つもりだった。



足がふらついて、上原くんに抱きとめられた。


「捕まえた。」


そう言って、私をギュッと抱きしめる。



「結のこと…好きでよかった。」


上原くんは私を抱きしめ、何度もありがとうと言った。



「俺…結がいなけりゃ、バドミントンは諦めていたよ。ありがとう…結。」