上原くんは、私にも手を差し出した。 私は、その手をギュッと握り返す。 「結…お前には勝てないよ…ありがとう。」 温かな手から、上原くんの想いが伝わってきた。 良かった…本当に…よかった…。 嬉しくて涙がこぼれ、感動で胸がいっぱいになった。 「そろそろ俺たちは失礼しようか?」 宇佐見くんが、亜紀と由里子さんに声をかけた。 「じゃ、上原くん、あとはよろしく。」 敬礼のポーズをしながら、3人は体育館を出ていった。