何度やっても、サーブを受けることさえままならない。 上原くんは本気だ。 手なんか抜いてない。 10対0 「まだ続けて!」 20対0 「…まだよ!」 30対0 「…まだ…やめないから!」 …もう何球打っているかもわからなくなった。 由里子さんも、宇佐見くんも、亜紀も、大きな声で私を励ましてくれる。 「がんばれーーー!!」 「あと少し!!」 「取れるよ!!」 「右だよ右!」 「少し下がって…すぐ前に体重移動して!!」 「よく見て!」 3人の声援が、私を突き動かす。