強い瞳で見つめられて、私はドキンとした。
「いつか…俺にくれないか?結の…全部を。」
ああ、もう胸が破裂しそうだ。
上原くんにそんなこと言われたら、心が痛い。
私は小さく頷いた。
上原くんは、私の頭を撫でて、抱き寄せる。
「これさ…やるよ。」
ポケットから紐を取り出して、私の前に差し出した。
「離れてて、なかなか会えないから…だから…。」
紐を開いてみれば、ターコイズのネックレスだった。
私はびっくりして、どうしたのと聞いた。
「作った。自分で。」
作った?これを?私のために?
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