「いっぱいキスしよう。」
私が小さく頷くと同時に、強く唇が重なった。
私の身体をぐっと引き寄せ、何度も何度もキスをくれた。
上原くんの腕の中で、溢れる想いを唇に乗せて伝えていく。
大好きなあなたを、もっともっと知りたいから。
「ねえ、上原くんは、なんで私なの?」
上原くんは、くすっと笑って答える。
「なんでかな?わかんない。」
「じゃあ、結は、なんで俺なの?」
私は少し考えてみる。
だけど、答えは同じ。
「うーん…わかんない。」
お互い、顔を見合わせて微笑んだ。
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