目の前に立つ上原くんのことを、こんなにも真っ直ぐに見つめたのはいつ以来だろう。 「…結。」 上原くんは、私の名前を呼びながら、ぎゅっと私を引き寄せた。 身体いっぱいに溢れる感情を、お互いにぶつけるように抱き合った。 何度も何度も、確かめるように好きだと言い合う。 何度も何度も、お互いの名前を呼んで確認し合う。 会いたかった…ずっと…。 「結…。」 上原くんは、私の頬に触れ、髪の中に手を滑り込ませる。 ジンとしびれるような心地よさに、身体が熱くなった。