「…上原くん…。」



上原くんの温かさ。

上原くんの匂い。



全部が好きだ。




「…結?どうしたの?」


確かにこんな自分は初めてで…上原くんがびっくりするのもおかしくない。

あなたに触れたくてたまらない。

あなたに好きと言いたくてどうしようもない。



「ん…大好き…。」



私は、何度も好きと言った。

上原くんは、私の腕をゆっくりほどいてベンチから立ち上がる。