由里子さんの気持ち、上原くんの気持ち…。
そして、宇佐見くんの気持ち…。
みんなの気持ちが伝わってきて、涙がこぼれた。
みんな、みんな一生懸命なんだ…。
人を好きになるって、一生懸命なんだ。
私は、そっとその場所を離れた。
止めた自転車のところで、宇佐見くんが帰ってくるのを待った。
「おまたせ~!」
宇佐見くんが、勢いよく帰ってきた。
私は、笑顔で出迎える。
「宇佐見くんって、スーパーマンみたいだね。」
「ほんと?マジで?やったー!…ありがとう。」
そう言って、無邪気に笑う。
ああ、ほんとに宇佐見くんはヒーローみたい。
人の心を助けるヒーローだ。



