「1495日の初恋」




上原くんも驚いた顔をしている。


「こんなやつ忘れて、俺のとこに来いって言ったんですけどね…ダメでした。」


由里子さんは、黙って宇佐見くんの話を聞いている。


「俺ね、上原くんの彼女のそばにずっといたんですよ。いつか、俺のことを好きになってくれるんじゃないかって思って。…でもね、由里子さん…人の心は…そう簡単には変わらないんです。」



「…分かってた…。」


由里子さんは、手で顔を覆って泣き始めた。


「海斗くんが…海斗くんの心が…私にないこと…ずっと…わかってた…。」


「由里子さんも…辛かったんですよね…俺、あなたの気持ち、よくわかりますよ…。」



宇佐見くんは、上原くんの肩にポンと手をのせる。

2人は黙って顔を見合わせた。