「1495日の初恋」






「…行こうか?」



上原くんが、ゆっくり歩きだす。

私は少し下がって、上原くんの背中を見ながら歩いた。



上原くんは、歩みを止めて振り返る。


「並んで歩こ。」



私を横に呼び寄せ、きゅっと手を握ってくれた。



上原くんの温かさが、ダイレクトに伝わってくる。


…あったかい…。





そのまま改札を抜けて、外に出る。


上原くんは、駅に隣接した店舗の裏に私を引き込んだ。