「宇佐見くん…?」 「ごめんね。」 宇佐見くんは、ごめんと謝るだけで、ただただ私を抱きしめる。 「宇佐見くん…なんで…。」 「ごめん。」 「…痛いよ…宇佐見くん…。」 カチカチと、やけに大きく聞こえる時計の音。 薄暗い部屋。 洋服の擦れる音。 宇佐見くんのあたたかな体温と静かな呼吸。 宇佐見くん… どうして…