「結、会いたかった…。」 突然抱きしめられて、どうしていいかわからない。 身体がピーンと突っ張ったまま。 心臓だけが、バタバタと騒がしい。 「来てくれて…ありがとう。」 強く、強く、引き寄せられる。 懐かしい… 上原くんの匂いとあたたかさ。 あの春の日を思い出す。 こんな風に、また抱きしめてもらえるなんて、思わなかった…。 「正月に、やっと家に帰れるから、それ、言いたくて…。」 思いがけない言葉に、胸が熱くなる。 わざわざそれを言いに、戻って来てくれたの? ありがとう。