次の日、話があるから公園に来てと、綾香からメールが来た。


泣きはらした顔を、じゃぶじゃぶ洗い流す。

お母さんに綾香と会ってくると伝えて、足早に公園へ向かった。





公園に着くと、綾香がブランコに座っていた。

綾香は私に気付くと、そこから降りて私の方へ駆けてきた。


「結、大丈夫?」


ああ、私を心配してくれてたんだ…。


「うん、大丈夫。ありがとう。」


公園のベンチに、並んで座る。


「矢島くん、急だったね。」


「うん…。」

なんだか、涙が出てきた。
何にも知らなかった自分に、腹が立つ。

綾香は、私にハンカチを差し出してくれた。


「…ありがと。」

私が涙を拭いたのを見届けると、綾香は膝をポンポンと二回叩いて、前を向いた。



「結に、話があるんだ。あのね、私もね、さっき、上原と別れてきた。」