年越しも二人で過ごして、私と伊織が出会ってから気付けば三か月が過ぎていた。


「…なんか、最近体調悪いなあ」


「風邪?」


「かなあ?なんか、食欲なくてだるいというか。
熱っぽいけど、それ以外症状ないし」


大学で、私は尚子に話をする。


既に尚子に伊織の写メは見せていて、それを見てキャーキャーカッコいいと叫んでいた。

面食いと言われたけど、私の場合見た目は後からついてきたんだって!本当!


まあ、尚子は信じてくれなかったけど。


「…もしかしての、もしかしてだけど」


急に尚子が顔を近づけてひそひそ話をする。

「何…?」


「…いずちん、避妊してる?」


「は!?」


と、突然何を言い出すんだ!?
口をパクパクさせていると、尚子は至って真剣な顔で続ける。


「いやね、ちょっと友達と似てるんだよね」


「…何が?」


「その症状」


ごくりと生唾を飲み込んでから、私は尚子に尋ねた。


「友達のその症状の原因は何だったの?」