たんぽぽ院はいつ来ても温かい。
きっと、それは鈴恵さんの温かさだ。


泉にも同じ温かさを感じる。



それから話をしている途中で、あん達が入り込んで来てしまいそのまま連れていかれて、泉と俺は子供達と遊んだんだ。


ずっと、ずっと、笑顔は絶えなかった。




夕飯も皆で作って、わいわいしながら食事をした。


こんな賑やかな食卓、久しぶり過ぎて。

時間が過ぎるのがとても早くて。




また、たんぽぽ院に連れて来てくれた泉に心の底から感謝したい。



一人だったら、また訪れることなんてなかっただろう。



また、この温かさに触れることが出来たこと。
それが、ただ俺の心を満たしてくれた。



別れを惜しみながら、俺と泉はたんぽぽ院を出る。

また、来ることが出来るからこの別れは辛くない。



生きてさえいれば、また会える。

そのことを泉が信じてくれるから。



だから、俺も別れは辛くなくなったんだ。

全て泉のお陰。