その日は食事をして、解散をした。

体を求められないことに吃驚した。
何でもかんでも、そうなるわけじゃないのか。


いつかは体を交えるのかもしれないけど、たまに、でいいんだ。
女は男ほど性欲高いわけじゃないもんな。



色をしてる時は、ただただ求めればよかった。
ただただ応えればよかった。



単純明快。
バカでも出来たよ。

だけど、レンタル彼氏は違うんだ。

会話を楽しむこともあるんだ。




人が好きでもない俺に、つとまるのだろうか。


毎日メールや電話はしたけど、やっぱり京子の仕事の関係もあってか、不定期だった。

深夜や、早朝なこともザラだ。


寧ろ、初日の昼間が奇跡じゃねえかってほど。


それでも、相手が仕事の時は自分の時間になるわけだから楽ではあった。
それで月二千万なら、おいしすぎるだろ。


本当に金もらえんのかな。
てか、支払いしてんのかな。


携帯のカレンダーを見ると、給料日まで後三日だった。



………佐々木が寮に直接来て渡すって言ってたな。